平成22年 第1回定例議会(3月2日⇒19日)

○ 農業行政について

○ 市民農業者制度について

○ 世界遺産登録に向けた新たな取り組みの現状と、その将来展望について

○ 国民読書年における(仮称)内原地区図書館の開館とその運営方策について

農業行政について

 政権交替により、農政も様々な補助金政策から、今回の「米の戸別所得補償モデル事業」等による交付金政策へと大転換が図られる。
 私は議員当選後初めての議会〔平成19年第2回定例会〕において、自民党農政による「品目横断的経営安定対策」を打ち出した事に対し、今後の日本農業を4ha以上の認定農業者と、20ha以上の集落営農組織等に施策を集中して、食糧自給率向上を図るという政策に疑問を投げかけ、家族農業を大事に守る事こそ日本農業の原点だと発言した経過を踏まえ、次のような質問をいたしました。

   

【質問 ア】

 「米の戸別所得補償モデル事業」において、本市農政にどのような変化が予想され、対象農家に対してどのような効果が期待できるのか伺いたい。

  

【質問 イ】

 このモデル事業の交付要件として、農業共済制度への当然加入が条件になっているが、本市における現在の加入率は約70%である。今後の対応について伺いたい。

 

【質問 ウ】

 新規需要米は、10a当たり8万円と高い助成がされるが、この施策についてどのような推進方策をとるのか伺いたい。

市民農業者制度について

【質問】

 この制度は、神奈川県南足柄市での事例であり、誰でも農業に参加できるしくみとして、最低300uから農地を借りて農業が出来ること。合わせて、新規就農基準として10a以上の面積からを要件として新たな就農希望者をつのることができるようにした事等、厳しい農業情勢の中において前向きな施策だと考える。
 本市においては、約100haに及ぼうとしている耕作放棄地が存在することとあわせ、せっかくの優良農地が作付されずにただ耕起されているだけのコスト高を考えた場合、大きな目標である食糧自給率の向上策と、この遊休農地の解消にもつながるこの制度は有効であると思うが本市農政の対応について伺う。

   

【産業経済部長】

 この制度に加入することにより10a当たり15,000円が新たに助成される事に加えて、戦略作物については、転作を達成しなくても実施面積に応じて助成されることから、水田農業に取り組む農家の経営安定につながるものと期待している。
 次に共済制度への当然加入については、組合との連携を図りながら、集落説明会の中での周知に努めていきたい。
 新規需要米の推進方策については、主食用米と同程度の所得になることから、JA水戸が希望農家を取りまとめて、飼料会社等との契約により、作付けの推進を図っていきたい。
 市民農業者制度は農業の中間層として、〔小さな農家〕への道を開き、遊休農地の解消と食糧自給率向上にむけ、評価できるが、市の「農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想」を見直す等の手続きが必要であり、協議・検討を進めていきたい。

世界遺産登録に向けた新たな取り組みの現状と、その将来展望について

【質問】

 平成19年度より、水戸市、足利市、岡山市とそれぞれの教育の遺産に関わる登録申請をしてきたが、これに大分県日田市の咸宜園が加わり藩校・郷校・私塾と4県4史跡の体制が出来、世界遺産登録にむけた大きなスタートがされたが現状を伺う。
 私も同僚議員と共に、咸宜園の視察をしてきたが、広瀬淡窓先生による厳しい能力主義教育により、高野長英をはじめとする多くの人材を育ててきたとの事です。また日田市は、天領としての歴史の中で、小京都とanzo-01.jpg呼ばれる素晴らしい街並みがあり、奥行きのある景観を醸し出しておりました。
 そして2月27日にはその4市の関係者と多くの学者の皆さんが水戸芸術館に集い、世界遺産シンポジウム「江戸の学び・水戸の学び」が盛大に開催され、私は郷土の文化遺産の価値の高さに改めて感じ入ったところですが、これからの遺産登録への展望について伺いたい。

 ▲咸宜園にて 

   

【教育次長】

 「学問・教育遺産群」というテーマは、江戸時代の日本において「教育爆発の時代」と呼ばれる程、諸外国と比較しても高い教育環境を保ち、明治以降の近代化の基盤ともなりました。弘道館・偕楽園に加え、足利学校・閑谷学校・咸宜園を連携資産とし、4市による学術的な調査・研究を始めるべく、調整をすすめている。
 登録に向けた道のりは、簡単ではないが、水戸藩の学問・教育環境の高さや、弘道館・偕楽園の素晴らしさについて、再発見していただく機会を創出するとともに、水戸の街に魅力と風格ともいえる歴史を大切にし、後世に伝えるための努力をしていく。

国民読書年における(仮称)内原地区図書館の開館とその運営方策について

【質問】

anzo-SCAN03.jpg 国会においての国民読書年に関する決議文の中には「子供の読書活動の推進に関する法律」や「文字・活字文化振興法」等の制定と共に「朝の十分間読書運動」の推進や、読書の街つくりの広がりのようなながれの中で、読書に関する国民の意識は再び高まりつつある。
 「良書を手にして、豊かな教養と歴史・文化・社会の観る目を養うことは、家庭教育、社会教育の原点である。」といわれますが地域に密着した活動をする為にどのような推進をされるのかお伺いをしたい。

  

【教育次長】

anzo-SCAN04.jpg 蔵書の内容としては、内原地区の歴史関係の資料や農業関連の本、また子供読書活動推進の観点から、子供の本の充実を図り、お年寄りにも見やすい大活字本を揃えるなど、市民の皆様に利用しやすい施設をめざしている。また、開館直後の日曜日には、水戸芸術館の演劇部門との共催で、大人と子供のための朗読会を予定しています。地元の読書団体やボランティアの皆様との協働により、より多くの市民の方に利用していただけるように努めていきたい。